AWSとは?構築する時のネットワーク監視についても知ろう!

AWSはパブリッククラウドとも呼ばれ、さまざまな機能が利用できます。多くのアクセスに対応できる対策を取っていて、提供元であるAmazonだけでなく、他の会社にもサービスを提供していることが特徴です。よって、ネットワーク監視が重要視され、どのような対策を取っているかなどを知っているといいでしょう。参考情報→クラウド運用代行|CloudCREW

これから、AWSの概要とネットワーク監視についてご説明します。

企業活動に便利なAWSとDBの監視


AWSの概要とは?

AWSは「Amazon Web Services」の略語で、クラウドコンピューターのサービスをしています。世界中で利用されている「クラウドプラットフォーム」で、コンソール画面へアクセスすると、さまざまな機能が利用できることが特徴です。

サービスの量は大きい区分では90以上、細かい区分では700以上になります。

レンタルサーバーやストレージ・データベースなどのクラウドサービスだけでなく、IoTシステム構築や機械学習・オンデマンド配信など、最新の技術も取り入れているサービスです。

AWSのメリットとは?

AWSは多くのサービスを提供していますが、利用した分しか料金は徴収されません。基本的には従量課金制になっているため、起動していない時間帯はサーバー利用料がかからない仕組みです。費用の面で心配な時は、夜間だけで利用するなど、さまざまな対策が取れます。

また、AWSではセキュリティ認証を受けていて、セキュリティ面での信頼性が高いです。機器も定期的に増強しているため、高いパフォーマンスが期待できます。さらに、すぐにサービスを開始でき、プロトタイプ構築後の拡張性や柔軟性も高いことが特徴です。

AWSで注意することはあるのか?

AWSは従量課金制であるため、しっかりと予算を計画できれば問題ありません。ただし、システムの使用状況によっては、高額の費用がかかるでしょう。月々の利用料が一定ではなく、予算を計算するのが難しくなります。

また、提供されているサービスが多いため、内容をしっかりと把握し、必要なサービスかを判断するのも困難です。開発された新サービスを知らないままでいると、適切なサービスを利用できていない可能性もあります。一般的にはお知らせなどのサポートで、適切なサービスの利用や移行ができるでしょう。

よって、お知らせや通知があったら確認をすることが大切です。AWSでは専用のネットワーク機器を設置したり、配線ケーブルやサーバーの調達をしたりする必要がありません。よって、すぐにネットワーク構築ができます。

ただし、AWDを利用する際には、「VPC」の知識を持っていることが大切です。VPCとは「Virtual Private Cloud」の略語で、自分達専用のプライベートIPアドレスが利用できる空間を表します。

VPCの外側がパブリックIPアドレスを利用できる空間となり、しっかりと区別しないといけないのです。

AWSを利用する際にはネットワーク監視を利用しよう!

ネットワーク監視をすることで、障害が発生した時に発生場所を特定しやすいです。AWSが提供している監視サービスは「CloudWatch」で、AWSが提供している各種リソースの監視をしています。

利用する時には、セットアップがいりません。アラート通知やアクションが設定でき、速やかに異常を検知して、自動復旧にも対応しています。パフォーマンス変化にも対応し、リソースの利用率を最適化するサービスがあることも特徴です。

CloudWatchでは、「ログ・メトリクス・イベント」という形式で運用データとモニタリングデータを収集しています。そして、AWSのリソースやアプリケーション・サービスが統合されたビューを提供しているのです。

ネットワーク監視「CloudWatch」の利用例とは?

ネットワーク監視「CloudWatch」の利用例として、「インフラストラクチャの可視化によるトラブルシューティング」「解決時間の短縮」「リソース最適化」「ログ分析」「モニタリング」などがあります。インフラストラクチャとは基盤や下部構造のことで、インフラストラクチャスタックとアプリケーションを可視化することで、パフォーマンスの根本的な問題を解析することが可能です。

CloudWatchでは「Amazon ECS」「AWS Fargate」「Amazon EKS」「Kubernetes」などのコンテナエコシステムを監視しています。トラブルを解決する時間を短縮するためにも、ネットワーク監視を用いています。

ログとメトリクスを関連付けて可視化できることから、分析にも役立っていることが特徴です。例えば、「AWS X-Ray」と「トレースデータ」を組み合わせて、問題を素早く見つけ出します。また、ユーザーのニーズやリクエストも常に分析しているため、多発するトラブルの内容や改善してほしいことも把握しているのです。

トラブルシューティングと改善を迅速に行うことで、平均解決時間の短縮に役立っています。CloudWatch アラームでは、異常な動きを検知するための「機械学習モデル」を採用しています。機械学習によって、しきい値と照らし合わせたメトリック値を監視することが可能です。

そして、アラームが反応すると、「Amazon EC2 Auto Scaling」を有効化させ、オブジェクトの停止を自動で行っています。つまり、ネットワーク監視を強化すれば、リソースの最適化にもつながるのです。

また、アプリケーションの監視と共にログを調べ、分析しています。分析した結果が可視化されれば、問題を速やかに解決させる方法を実行できるでしょう。問題が起きた時には、専用の「クエリ言語」を使って、原因を素早く特定します。

AWSでは、「Amazon EC2・コンテナ・サーバーレス」のアプリケーションを監視し、それぞれの情報を自動ダッシュボードにて集めています。それらをモニタリングし、AWSソリューションやインスタンスの信頼性と可用性・パフォーマンスを維持させることが可能です。

具体的なモニタリング項目は「CPU使用率」「ネットワーク使用率」「ディスクパフォーマンス」「メモリ使用率」などがあります。

ネットワーク障害が起きた場合はどのようになっている?

AWSにおけるネットワーク障害が起きた時には、速やかに復旧作業が行われます。AWSでは「Availability Zone」というデータセンター群があり、さまざまな地域に設置していることが特徴です。例えば、東京都リージョンとして4つのデータセンターがあり、独立電源や空調・物理的セキュリティなどを備えています。

光回線もハイスピードのものが広帯域で接続されているため、ネットワーク障害が起きてもすぐに対応できるでしょう。AWSはビジネスで利用している人も多く、リスクを最小限にしないといけません。データセンターの設置場所はそれぞれが影響しあわない場所にするなど、さまざまな工夫がされています。